さよなら 夏
Category: 風と旋律
ずっと、ピアノ曲の中。
一律のひびきに吸い込まれて、
まるでこころとからだが引き離されてゆく。
なのにおたがいの感覚をひもとくような驚きたち。
ここ、わたしのお部屋での奇跡。
夢としての現実と思い込むようないざないのなかで、
わたしわ、恍惚となってゆく。

あと二週間ほどですこしづつにぃにぃ蝉さんの声がfade-outしてゆく
そのあと2週間であぶら蝉さんのかすれ声わ、つくつく法師さんに消されゆき
みんみん蝉さんの一時の張りきりが見えた頃法師さんもいつのまにか居なくなる
忘れかけた頃にみんみん蝉さんの孤独なさえずりを聴くだろう
わたしもしだいに伏せこみ、雪の舞い散る頃まで無感情なひととなる
夏を中心に生きるものにとって、夏の後姿ほど不安なものわない

わたしの風景万億分の一の瞬間
わたしの微音気づけば爆音になりこころ打ち
わたしの風かすかな肌触り母の掌
そのなかに溶け込んでしまう前に
その感触と自然な生き様を伝えたい
なんでもないことなんだよぉって
独りを欲しないかぎり、独りじゃないよぉって
笑顔して恒久のせせらぎになれ
愛につつまれて、それわ、愛をいざなうことだったんだって
・・・だれかにことばとして伝えることでできればいいのに
不安わおひとを不安えと
安心わいっぱいの本筋を押しのいてでも享受しようとする
精一杯・・・
かなしいことば
底辺の処世術・・・
勇気出してそこに笑顔を導き出す
己を棄て正直に
・・・それも、たったのしあわせたち
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2012_08_12